Study 12 Para-GRAPH

展示
東京工芸大学中野キャンパス3号館1Fラウンジ 芸術学部フェスタ内⠀⠀
2020.10.6-10.23

  • Non-client work
  • D:ゑ藤隆弘

印刷物は、網点の密度の違いでイメージを再現するが、 この作品は画面全体が40%の網点のみで構成されている。よって、眼鏡を外したり遠く離れて見るとフラットなグレーの面となり、 理屈の上ではモチーフは見えなくなってしまう。

私は平面性の強い表現に関心がある。この現実より圧倒的に情報量の少ない2次元に、ある種の美や崇高さを感じるのはなぜか。これまでは太い線で描くことで平面性を獲得していたが、 今回は均一な濃度の画面にモチーフがおぼろげに浮かび上がらせた。強い平面性を持ちながらも重力から解放されたような軽快さや、 正方形のみで構成される純度が個人的には気に入っている。